
最適な良品の製造条件管理に向け「サーモモニタリン」を採用
蓄積したデータで金型温度と不良発生の因果関係を分析


― 改めて、貴社の主力事業の概要についてお聞かせください。
主力製品はアルミニウムダイカストです。エンジンブロックやミッションケース、オイルパン、チェーンカバー等の四輪部品を主に生産しています。
その他では農機具部品や二輪部品、船外機のエンジン周辺部品などがありますが、全般的に輸送機器関連の製品が中心です。
― ダイカストにおいて金型の温度管理は非常に重要と考えられますが、現在の貴社における金型の温度管理への取り組みや必要性についてお聞かせください。
当社では10年ほど前から、最適な良品の製造条件を管理する「OPCC(Optimal Process Condition Control)」という活動を進めております。活動の一環として製造条件や状態のセンシングがあり、金型の温度測定もそのうちの1つです。

生産技術部 技術標準課
技術主幹 小池 博 様
― 撮影するタイミングは、離型剤の塗布前と塗布後でしょうか。
データとしては(離型剤の)スプレーの前後で欲しいのは間違いないですね。ただ、当社ではスプレーの塗布後でしか撮影していません。塗布前も撮影していくとサイクルタイムがどんどん伸びていってしまいますので。
― 離型材の塗布量が適切なのかどうかを確認したい、というお客様もいらっしゃいます。
離型剤をスプレーした後の金型温度が何℃になるのかをモニタリングするという点で言うと、先ほどの話と目的は一緒なのかもしれません。

