切削加工関連センサ
商品概要
切削加工関連のセンシングシステムには、切削加工機の加工精度保証の為の変位センシングや設備異常や保全のためのセンシングニーズがあり、Stethoscope無線センサを活用した各種センシングシステムがあります。例えば主軸スピンドルの変位センシングや可動部、回転部の異常監視、設備メンテナンスなどの要望に応じたセンシングシステム商品があります。マシニングセンタ、旋盤、研削盤などの加工機への適用が可能です。
スピンドル変位センシング
マシニングセンタによる切削加工には、高精度加工が求められます。高精度な加工機でも加工中の温度上昇や保全状態、経年劣化により常に加工機は“変位”します。例えば主軸スピンドルは時間や回転数によって温度上昇により数十ミクロンよる主軸が伸びて、加工精度に影響します。また工具劣化や加工負荷により主軸のビビりが発生します。スピンドル変位センシングは、温度・振動無線センサを主軸部に設置して主軸の負荷変動や温度上昇による主軸の伸びや異常を計測し、“伸び”“ビビり”をキャッチするセンシングシステムです。
工具の摩耗や加工負荷変動を検出することができ、これまでの有線センサーでは、回転体の情報を取得することは困難でしたが、無線センサを活用することでこれまで取得できなかった部分のセンシングが可能になります。
特徴
工場内の切削加工機は概ね10年から30年の古い機械がいまだに活躍しています。スピンド変位センシングはそのような古い切削加工機にも設置可能で取付工事も短時間で行え、温度・振動センシングデータも専用のグラフ表示、閾値管理機能、異常警告機能を備えたΣ軍師miniソフトで常時モニタリング監視が可能です
①業界初!スピンドルの内部情報データを無線で通信可能
②古い機械にも簡単ワンッタチ設置、無線式なので配線不要
③長寿命バッテリー内臓の無線センサで電源盤不要 (標準20msで7年寿命)
④ケーブルタイプの無線温度・振動センサを直接sh軸は、設備や金型、治工具などの計測した場所に設置可能
機能
①ケーブル式温度センサ
-25℃から125℃までの温度計測、サンプル周期20ms
親タグ(USB)サイズ:28×50×15㎜、子タグ:21×20×30㎜、ケーブル長は200㎜が標準
サンプリング周期は標準20ms
②ケーブル式振動センサ
3軸XYZの振動と加速度計測、0~16Gまで計測、リード長は200㎜が標準
親タグ(USB)サイズ:28×50×15㎜、子タグ:20×35×50㎜
サンプリング周期は標準10ms(オプション1.25ms)
受信側の親タグ1個に対して、発信側子タグ1個の組み合わせ
③Σ軍師mini
データ取得後の表示機能は、汎用PC上で使用可能です
・Widows7以上
・閾値設定機能、異常警告機能(オプションでパトロールライト等の設置可能)
・振動・加速度波形グラフ表示
・所得データのCSV出力
効果
加工中の主軸スピンドルの“伸び”を温度センサ、“ビビり”を振動センサで常時監視が可能です。
①量産加工前に暖機運転をして主軸を安定化させますが、温度計測と閾値管理により
所定温度の担保が可能になります。規格内温度以外の加工を防ぐことで、安定した
加工品質が得られます。
②スピンドルが受ける“ビビり”は切削物と工具間の加工負荷変動により発生します。
その振動を捉え、閾値監視をすることで異常振動が検知でき、不良やオシャカを防止できます。
③振動を常時モニタリング監視すれば、適切な設備メンテナンスを見つけることが可能となり、
計画的なメンテナンスを行うことができ、突発故障の防止ができます。